小売業界で店長として働き辞めたいと思った話

私は以前、小売業界で店長として働いていました。
売上・商品の管理、従業員管理などの店舗経営はもちろん、自らシフトに入り接客販売も行いました。
日々の店舗の売上目標以外にも、催事での目標や個人の営業目標もありました。
それらを達成することが、私の仕事上の目標として設定されていました。

 

本格的に辞めたいと思ったのは入社して1年半くらい経ち、
店長という役職についたばかりの頃でした。

 

最初は無我夢中で働いていましたが、気が付いたら40日間休みがなく、
夜勤もある生活で体はぼろぼろになっていました。
また、経験が浅かったこともあり、ベテランの従業員からのプレッシャーも強く、
その他にも従業員同士のトラブルに巻き込まれるなど、お店に行くことが苦痛になっていました。

 

そういった状況を上司や本部の人間に相談しても
「この経験は必ず今後のキャリアに活きる」
「みんなそういった苦境を乗り越えてステップアップしてきた」
と繰り返すばかりで、結局は自分でなんとかするしかありませんでした。

 

しかし、実際はシフトの穴を埋めるために長時間労働を続け、
そのしわ寄せで売上管理などの店長業務を行うことができず、
従業員への指導管理もできないという悪循環に陥っていました。

 

結果として、過労とストレスから入院、休職に至りました。
いま考えれば体からのサインはもっと前から出ていましたが、
体調を壊しても病院に行く暇などなく、倒れることが休むための唯一の方法でした。
今まで自分が送ってきた仕事中心の生活を振り返って、睡眠も食事もまともにできていなかったことに気づいたとき、
病院のベッドの上で、初めて本気で「辞めたい」と思いました。

 

医師からは同じ職に復帰することは難しいと言われ、そのことを面談で伝えるも
「君には現場に戻ってほしいと思っている」と返されました。
その時に、この会社にとって私は単なる労働力でしかないのだな、と思いました。
そこからもう一度頑張ろうと思える気力は私には残っていませんでした。

 

しばらく休んだ後、退職することを決め、今はアルバイトをしています。
確かに大きな会社で正社員として働き、いいお給料をもらうことには価値がありますが、
私にとっては、自分の体調に合わせて働けるスタイルの方が合っていると実感しています。